暦の上では今日から冬の土用です。
中央標準時で18時48分から。
自然の色を見てみると、まだけっこう茶色。
音もこころなしかシーンとして静かです。
寒いですね。特に風が冷たい。
四季の移ろいを五感で感じやすいのは、これからの時期なのだと思います。
で、土用の話。
うなぎを食べる日?と思われがちですが、ちょっと違うんですね。
それは夏の土用の丑の日のこと。
土用って、暦の上でのひとつの期間ですね。
しかも、一年で4回ある。
季節は春夏秋冬でひとめぐりと思われているところですが、それぞれの季節の間に、準備期間的に土用があるという考え方だそう。
僕(スタッフやまと)はアラフォーの4年前まで、そんなことも知りませんでした。
それを、初めてなのか、あらためてなのか、教えてくれたのが「暦オタク」を自他ともに認める冨田貴史さん。
スリーリングスのマネージャーです。
今日、午前中に冨田貴史著の『曆のススメ』の読書会が開催されました。
この『曆のススメ』にも、土用のことが書かれています。
一部を紹介すると、
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土用のススメ
「土」にあたる季節
土用は、前の季節のエネルギーが極まって転じる時であり、次の季節が芽生える時。
五行の中の「土」は内臓で言うと「脾」にあたり、その働きは食べたものを消化してエネルギーを取り出し、体中に分配することです。
消化の働きを助けること、消化器官を休めることなどが養生になります。
日々の食卓にごはんとみそ汁を取り入れるなど、食事の中心を整えることで生活の中心軸をとることも土の氣を養うことにつながると言われています。
オススメ養生食・・・・・・黄・甘
「土」は色でいうと「黄」、味でいうと「甘」にあたります。
精製された過度の甘みは、消化器官に負担をかけますが、玄米やさつまいも、かぼちゃや味噌などの自然の甘みは、それらの内臓を助けます。
人参や玉ねぎ、キャベツ、菜の花なども火を通すと甘みが増して脾の薬になります。
お米は噛むことで甘くなります。
よく噛むと唾液の分泌量が増えて、デンプンを糖に変える働きが促進されます。
また、よく噛むと食べることに時間をかけられるので、食べ過ぎも予防されます。
噛むことは消化活動の一環で、消化の働きを助ける養生の要と言われています。
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『曆のススメ』27ページより引用
「養生」というキーワードは、ややもすると年寄のための言葉と思われてしまうのかもしれませんが、そうでもないと感じます。
養生=身体をいたわることであるし、自然とつながることでもあるのではないかと。
その季節ごとにどんな食事をし、どんなすごし方をするといいのか?
意識して取り入れてみると、どんな年代であってもカラダに感じるものがあるのではないのかなと思いますよ。
よく噛んで食べる。それが最初の一歩であり、要のところとのこと。
気になったら、土用を意識しておすごしください。
今年の冬の土用は2月3日まで。
この日は節分、次の日が立春。
より詳しく、暦の世界に入り込みたくなってきたら、まずは『曆のススメ』をどうぞ。
抜け出せなくなっても、責任は取りません!笑
ちなみに、『曆のススメ』では「暦」でなく「曆」という字をタイトルに使っています。
なぜか?
その秘密は、いずれ明かされることになるだろうと思います…
編集:スタッフやまと
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